アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、もともと皮膚が弱い体質に、さまざまな刺激が加わることで起こる皮膚の病気です。
かゆみを伴う湿疹ができ、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に続くことが特徴です。
主な症状
- 強いかゆみを伴う湿疹
- 皮膚の乾燥
- 掻き壊しによるかさぶた
- 赤みやジュクジュクした皮膚
※症状の出方は年齢によって変化することがあります。
乳児湿疹(乳児アトピー)について
乳児期に見られる湿疹の多くは、1歳頃までに自然に軽快することが多いとされています。
そのため、乳児期の湿疹がすべてアトピー性皮膚炎とは限りません。
湿疹が強い場合でも、本当にアトピー性皮膚炎かどうかは1~2歳頃までの経過を見て判断することが多いです。乳児湿疹の主な原因は、皮膚のバリア機能が弱い体質です。
よく見られる特徴
皮膚が乾燥しやすい
ジュクジュクした
湿疹ができる
少しの刺激で蕁麻疹が出る
検査
アレルゲン検査
必要に応じて、血液検査でアレルギーの原因(アレルゲン)を調べることがあります。食べ物や環境など、アレルギー性の炎症を起こす物質が関係している可能性がある場合に行います。
重症度評価:TARC検査
アトピー性皮膚炎の重症度を計る指標として、血液検査によるTARC(タルク)検査を行っています。
月に1回行うことで、炎症の状態を継続的に数値で把握できます。
医師の見た目だけでなく、数値的な裏付けを持って治療の継続や休止を的確に判断できます。
数値を指標にすることで、より多くの「完治(症状が安定した状態)」を目指すお子さんが増えています。
治療
スキンケア・保湿
皮膚を清潔に保ち、保湿剤を使って皮膚の乾燥を防ぎます。
外用薬(塗り薬)
症状に応じて次の薬を使用します。
- ステロイド軟膏
- 抗アレルギー薬
- 漢方薬 など
生活習慣への配慮
- • 掻き壊しを防ぐ
- • 睡眠不足やストレスなどの悪化因子を減らす
アトピーを予防するために
アトピー性皮膚炎の発症には、「生まれつきの体質」と、
「生まれた後の環境」の両方が関係していると考えられています。
1 生まれつきの因子
遺伝的な体質により、皮膚の水分を保つ力が弱く、乾燥肌になりやすい場合があります。皮膚が乾燥するとバリア機能が弱くなり、アトピー症状が出やすくなります。
2 生まれた後の因子
皮膚の細菌
皮膚に黄色ブドウ球菌が増えると、皮膚の炎症が起こりやすくなります。
ダニアレルギー
ダニが多い環境もアトピーの発症に関係すると考えられています。
当クリニックでは「皮膚を清潔に保つこと」や「ダニ対策などの環境整備」についてもお伝えし、根本からの対策をサポートしています。